「ケーススタディに致命的な欠点あり」 おすすめ度:
投稿日:2002-10-02
製薬・医薬関係ではビジネスモデルに基づいて考察がなされた成書が少ない点において、本書は貴重な一冊と思われる。また、近年みられている変化が新しいビジネスパラダイムをもたらしている点では同意出来る。しかしながら本書の構成および内容には失望させられる点が多々あった。例えばビジネスケースの検討があまりにも稚拙である。例としてはアムジェン社は現在biopharmaceutical companyを目指しているのに対して、本書ではValue layerの一部にフォーカスした会社であると誤った分析がなされ、またメルク社のメドコ社の買収に関しては、どこかの業界新聞の記事の受け売りで分析をしており、メドコ社の実際の収益構造とは全く異なるものが提示されていた。私が推測するに、本書は広範囲な文献検索を行い、それを予め決められた本の構成に従って切り貼りし、トレンドを提示しただけなのであろう。地道かつ緻密な分析がまったく伴っていないのが残念である。
「貴重な1冊」 おすすめ度:
投稿日:2001-09-27
ビジネスの専門家である根来氏と,現役の製薬会社社員である小川氏の,両者の強みを生かした本である。製薬・医療産業に身を置き,新しいビジネスを模索している小生にとっては貴重な情報源となった。というのも,さまざまなベンチャー関連書籍が出版されているが,この業界のものはそう多くないからである。